ウェブ上のPDFを直接開いて読み上げる場合のTIPS

ウェブからダウンロードしたPDFを Adobe Acrobat Reader DC で開くと、ある程度整った形で文章を順番に読み上げます。しかし、ウェブブラウザで直接開いて、ブラウザの内蔵ビューアで開くと読み上げる順番がおかしくなり意味がわからない場合があります。

これはタグ付きPDFの設定状況で変化します。参考→ タグ付きPDFとはどんなもの | アンテナハウス PDF資料室

タグ付きPDFであればスクリーンリーダーなどの支援技術ソフトウェアは、内容の順番を解釈し自動的に読み上げ出来ます。しかし、タグ付きではない場合は、PDFを開くためのビューア側で内容の順番を予測して順番を整えます。参考 → Adobe Acrobat Pro * PDF にタグ付けする

NVDAヘルプデスクでは、この現象を確認しました。

タグ付けされていないPDFは、Acrobat Reader DCを使うと読み上げ順序の予測を行っています。従って、ある程度整えられて読み上げ可能です。しかし、ウェブブラウザ内蔵のビューアは整えないで読み上げてしまいます。

そこで、毎回わざわざブラウザで開いた後で更にメニューからダウンロードして、保存したファイルを開いて読むのは手間が掛かりますので、今回はブラウザの設定で直接Acrobat Reader DCを開いて読めるようにする方法についてご案内いたします。

Firefoxの場合

Firefox上で次の操作を行います。

1 Altキーを押し、ツールからオプションを選びます。
2 Tabキーでプログラムグループのリストを選びます。
3 下矢印でPDF文書と読み上げる場所を見つけたら、Tabキーを1回押し、Firefoxでプレビュー表示の部分で下矢印を押し、Adobe Acrobat Reader DCを使用を選択します。

これで、インターネット上のPDFファイルをFirefoxで開けるようになります。

詳細はこちらの公式サポートでご確認いただけます。

Firefox内蔵の PDF ビューアを無効化して他のビューアを使用するには

support.mozilla.org/ja/kb/disable-built-pdf-viewer-and-use-another-viewer#firefox:win10:fx60

Chromeの場合

Google Chrome で次の操作を行います。

拡張機能でAdobe Acrobat Readerを追加することもできますが、一部のメニューを読み上げ出来ないケースがあるため、この後記載する常時ダウンロードする設定をお勧めします。

尚、拡張機能については、こちらの公式情報をご確認ください。

Chromeから Acrobat Reader で PDF を開く
helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/open-in-acrobat-reader-from-chrome.html

常時ダウンロードする方法

1 Alt+Fでメニューを開き、上矢印で「設定」を選びます。
2 Shift+Tabで「詳細設定」を選びEnterを押します。
3 Tabキーで「コンテンツの設定」まで進みEnterを押します。
4 Shift+Tabで「PDFドキュメントボタン」を選びEnterを押します。
5 「PDF ファイルを Chrome で自動的に開く代わりにダウンロードする」トグルボタンをスペースまたはEnterで「押されています」と読む状態にします。

以上で設定は完了です。

開き方

1 読みたいPDFのあるページにアクセスします。
2 PDFへのリンクでEnterを押すとダウンロードが始まりますので、F6でダウンロードされたPDFのファイル名が読まれるところを探します。Enterで開けます。
また、一度閉じてしまった場合はCtrl+Jでダウンロードリストを開き、TabキーでダウンロードされたPDFファイルを選びEnterを押すことで、Adobe Acrobat Readerで開けます。

※Windows10パソコンをご購入された方々へのご注意と予備手順

Windows10では初期設定でPDFファイルをEdgeで開くようになっていますので、Adobe Acrobat Reader DCで開けるようにする必要があります。

以下、手順です。

1 初めにAdobe Acrobat Reader DCがお使いのパソコンにセットアップされていることを確認します。
セットアップされていない場合は、Adobeの公式サイトからダウンロードし、インストールします。
2 Windows+Iで設定を開き、そのまま「きてい」と入力し、下矢印を押すと、検索候補に「既定のアプリ」が出るので、Enterを押します。
3 Tabキーで「アプリによって規定値を設定する」を選びEnterを押します。
4 Adobe Acrobat Reader DCを選びEnterを押します。
5 Tabを1回押し管理でEnterを押します。
6 TabキーでPDFを探しEnterを押します。
7 「アプリを選ぶ」と読まれますので、Tabキーで「Acrobat Reader DC」に切り替えます。
8 Alt+F4で設定を閉じ、エクスプローラーでパソコン内のPDFファイルを開こうとして、Acrobat Readerが起動すれば設定完了です。

NVDA 日本語チームから NVDA 2017.4jp のリリース

NVDA日本語版の翻訳・開発を手がけるNVDA日本語チームより NVDA 2017.4JP のリリース案内がありましたのNVDA日本語版の翻訳・開発を手がけるNVDA日本語チームより NVDA 2017.4JP のリリース案内がありましたので
ご紹介します。

バージョン2017.4JPでは、Skepe Desktopのチャットの不具合の暫定的対応を行いました。
また、実験的な機能として、点字ディスプレイからの文字入力で日本語カナと六点漢字の入力テーブルが選べるようになりました。

なお、私たち NVDA ヘルプデスクは、本バージョンも含めたサポートを行います。詳細は こちらのサポート案内より

ここから —–
無料(オープンソース)の Windows 用スクリーンリーダー
NVDA (NonVisual Desktop Access) の
日本における開発コミュニティである NVDA 日本語チームは、
2017年12月7日に NVDA 2017.4jp をリリースしました。

ダウンロード
i.nvda.jp/

Windows 10, 8.1, 8, 7の32ビット版および
64ビット版に対応しています。
Windows 8 以降ではタッチ操作が利用できます。
NVDA 日本語版のライセンスは GPL v2 です。

NVDA は多くのアプリに対応し、
インストール不要で利用できるポータブル版、
アドオンによる機能拡張など、さまざまな特長を備えています。

NVDA 2017.4 の改良点は、
Skype Desktopのチャットの文字変換が出来ない不具合の暫定的対応、ネットラジオレコーダー7への暫定的な対応、 ラップトップやタブレットで NVDA を使用したときに電源の接続や切断、画面の向きの変化などを報告する機能の追加などです。

NVDA 日本語チームがリリースする NVDA 日本語版は、
オーストラリアの非営利法人 NV Access がリリースする NVDA 本家版に
日本語の音声エンジンと点訳エンジンを追加するなど、
日本語 Windows 環境のための改良を行っています。

NVDA 日本語版 2017.4jp の主な改良点:

• ラップトップやタブレットで NVDA を使用したときに電源の接続や切断、画面の向きの変化などを報告するようになりました。
• Skype Desktop のチャットでの日本語文字入力の不具合に対する暫定的な対応を行いました。
• Microsoft Edge で見出しジャンプをするときの報告の不具合を修正しました。
• アクセシブルな数式を含む Kindle 電子書籍において、数式コンテンツの読み上げと対話的なナビゲーションができるようになりました。
• Azardi e-book reader に対応しました。
• ネットラジオレコーダー7への暫定的な対応を行いました。
• 実験的な機能として、点字ディスプレイからの文字入力で日本語カナと六点漢字の入力テーブルが選べるようになりました。

このリリースの詳細は以下をご参照ください。

本家版 2017.4 の更新内容

www.nvda.jp/nvda2017.4jp/ja/changes.html

日本語版 2017.4jp の更新内容

www.nvda.jp/nvda2017.4jp/ja/readmejp.html#toc64

(以上)
ここまで —–