NVDAの音声を一時的に停止

NVDAには一時的に音声を停止する機能があります。

この音声の一時停止機能については、大きく二通りあります。一つは「その場で止める」と、もう一つは「解除するまで音声を一時停止する」です。

1)その場で止める

NVDAが何かをずっと読み上げているとき、たとえば、ウェブページを読み込んだ後、ひたすら最初から最後まで読み上げ始めてうっとうしいと思ったとき、Ctrl(コントロール)キーをその場で押すと、即座に中止されます。タッチでは、2本指のタップです。

一方、読み上げ中に Shift(シフト)キーを押すと一時的に停止します。
Shiftで止めた場合は、もう一度Shiftキーを押すと続きから再開できる場合があります。
※挙動につきましては、パソコンの環境ごとに若干異なるケースがあります。

ちょっと黙って欲しいときに、すぐに使えるキー操作ですので、頻繁に利用する人も多いと思います。

2)解除するまで音声を一時停止する

たとえば、 「Amis」 というデイジー再生ソフトや 「VoicePopper」 というメールソフトは、独自の音声読み上げが組み込まれています。場合によっては、起動すると、NVDAと音声がバッティングしてしまい、二重の読み上げの現象となってしまいます。
※ボイスポッパーではSAPIエンジン使用時。

また、今後当ブログでも紹介予定の録音ソフト 「Audacity」「WavePad」 では録音を開始してから、うっかりキーボードやマウスに触れてしまうと音声が出力されてしまい、録音が台無しになってしまう場合があります。

さらに、サーバー管理者の場合は Unix 環境をコマンドラインで操作することが多いと思いますが、コマンドライン上の出力内容をひたすら読み上げてしまい、NVDAの制御が効かなくなってしまうのを防ぐときにも「解除するまで音声を一時停止する」は有効な手段です。この場合は「ビープで通知」を使うと便利です。

ここでいう「解除するまで」は、読み上げをいったん無効にしてから、改めて有効にする操作を、自分自身で有効・無効を切り替えたりすることを指しています。

NVDAで音声の出力状態を一時的に切り替える操作は、 NVDA+S です。
NVDA+S を1回押すと 「読み上げなし」
更に1回押すと、「ビープで通知」
更に1回押すと、「声で読み上げ」
という風になっています。押すごとに順番に切り替わり、必ず「声で読み上げ」まで戻ってきます。「声で読み上げ」が通常のモードです。

なお、NVDAと全く同じ機能というわけではありませんが、
PC-Talker では Alt+Ctrl+F2 または Ctrl+Alt+N で、有効と無効を切り替えられます。

また JAWSでは、有効・無効の切り替えを、 JAWS+スペースをしてから、 [s] で可能です。

NVDAのキーヘルプモード

NVDAでキー入力ヘルプモードとは、どのキーの組み合わせが、どのような機能に割り当てられているかを説明するモードです。また、初めて触るキーボードの場合に、このヘルプモードを使って、どこがWindowsキーか、Altキーか、デリートキーか、など確認するときにも役立ちます。

入力ヘルプモードの状態では、押したキーの名前と機能を説明します。キーの組み合わせによっては、機能が割り当てられていないことが有り、説明しない場合があります。

入力ヘルプモードを開始するには NVDA + 1 です。「入力ヘルプ開始」と読み上げられます。

この状態で、たとえば NVDA + S を押すと、次のように説明します。

「読み上げモードをなし、ビープ、読み上げの順に切り替え。なしに設定するとNVDAはなにも読み上げない。ビープに設定するとNVDAは音声のかわりにビープ音を鳴らす。読み上げに設定するとNVDAは通常通り読み上げ」

入力ヘルプモードを終了するには、ヘルプモードの状態で NVDA + 1 です。

NVDAには数多くのキーボードの組み合わせで実現できる読み上げ操作があります。このヘルプの使い方を知っていれば、うろ覚えの時にも、一通りの操作コマンド(命令)を知りたいときにも便利です。筆者自身もしばしば利用しています。

なお、他のスクリーンリーダーとしては
JAWSでは JAWS + 1
PC-Talkerでは、このようなキー操作はなく、マイサポートの「キーボードガイド」を使用すると同等のことができます。

NVDA起動ショートカットキーの設定方法

NVDAの起動ショートカットキーは、インストール直後の状態、つまり初期設定では、 Alt + Ctrl + N です。

このキーの組み合わせは、 PC-Talker でも(別の機能として)使われており、複数の画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)をお使いの方によっては、使いにくい場面がある可能性があります。

そこで、今回、この起動ショートカットキーの変更方法を説明します。

なお、この設定をすると、NVDAの初期設定とは異なる設定となりますので、今後、新たに NVDA や、その関連のアドオンで変更したショートカットキーとバッティングする可能性があることを予めご了承ください。

一つの例として 初期設定の Alt + Ctrl + N から Alt + Ctrl + Shift + N に変更する方法を示します。

(1)Windowsキー + D でデスクトップ画面を表示します。
(2)N を数回押して NVDA と読み上げるところを探します。回数はパソコンの環境によって異なります。
(3)アプリケーションキーを押します(装備されていないキーボードでは Shift + F10)。アプリケーションキーの位置はパソコンによって異なる可能性があります。
(4)上矢印キーで「プロパティ」まで移動しエンターキーを押します。
または Alt+ エンターキーでもプロパティに遷移することができます。
(5)タブキーで「ショートカットキー」と読み上げるところまで移動します。
(6)変更したいキー割り当て、ここでは Alt + Ctrl + Shift + N を同時に押します。
NVDAショートカットのプロパティ

(7)タブキーで OK まで移動しエンターキーを押します。
(8)変更完了です。

夏季休業のお知らせ

NVDAヘルプデスクは、以下の日程で夏期休業をさせていただきます。

この期間のメール・電話・スカイプでのサポートはすべてお休みとさせていただきますので、予めご了承ください。

  記

夏期休業期間 
8月8日(土)~8月16日(日)

以上、よろしくお願いいたします。

NVDAのキーボード配列

NVDAには、大きく2つのキーボードレイアウトがあります。

1つがデスクトップレイアウト、もう1つがラップトップレイアウトです。

これらの設定は NVDA メニューを開き、設定メニューのキーボードで変更できます。

手順

1)NVDAメニューを開きます。開き方は NVDA+N です。
2)下矢印キーを押して「設定」を選びます。
3)右矢印キーまたはエンターキーを押します。
4)下矢印キーで「キーボード設定」を探します。
5)エンターキーを押します。
6)「キーボード設定」のダイアログが開きます。
7)その場で上矢印キーまたは下矢印キーで「デスクトップ」「ラップトップ」どちらかを選びます。
※初期設定ではデスクトップがが選択されています。。
8)どちらかを選んだらエンターキーを押します。
※やり直ししたい場合はエスケープキーを押して1)の手順からスタートします。
9)設定完了です。

説明

1)デスクトップレイアウト
テンキーのついたキーボード向けに NVDA で使用する各種キーボード操作(コマンド)の割り当てがされています。
デスクトップレイアウト設定イメージ

2)ラップトップレイアウト
テンキーがなく、コンパクトなキーボード向けに NVDA で使用する各種キーボード操作(コマンド)が割り当てられています。
ラップトップレイアウト設定イメージ
デスクトップパソコンだからデスクトップ配列を使うとかノートパソコンだからラップトップ配列を使う、というわけではなく、自分が普段使いやすいと思う方を選択するとよいです。使いにくい場合は、いつでも切り替えることもできます。

ただ、 NVDA 固有のコマンドはデスクトップ配列とラップトップ配列の設定の違いにより、操作が異なってきます。どちらかで慣れるようにするとよいでしょう。