NVDAで携帯型点字メモ機 「オービット20(Orbit)」を点字ディスプレイとして使用する

昨年のサイトワールドでNVDAをインストールしたBluetooth対応WindowsPCと携帯型点字メモ機 「オービット20(Orbit)」の組み合わせを試させて頂いたことで、Orbitをパソコン用の点字ディスプレイとしても使える事が確認出来たので、この度詳しい使用方法をまとめました。

点字ディスプレイOrbitのBluetoothでの接続方法

点字ディスプレイOrbitは、NVDAに対応しています。
NVDAでは、2018年秋のバージョンアップで、点字ディスプレイの自動接続が出来るようになりました。これは、一度Bluetoothでの接続をしておけば、NVDAを起動すると、点字ディスプレイの機種を自分で選ぶ操作を必要とせずに自動で点字ディスプレイに接続出来る、大切な機能です。
Orbitは、ベーシックパック78,000円、標準パック98,000円と、他の機種の点字ディスプレイよりも非常に安価でありながら、点字メモ記録機、Windows PCでの点字ディスプレイ機能、iPhoneでの点字ディスプレイ機能の3つの役割で使用出来ます。
ここでは、点字ディスプレイOrbitのBluetoothでのパソコンへの接続方法を説明します。

接続のためには、3箇所の設定が必要です。

  • (a)OrbitのモードをBluetoothにします。
  • (b)NVDAメニューの点字の設定を自動設定にします。
  • (c)Windowsの設定からBluetooth機器との接続を行います。

では、順番に説明します。

(a)OrbitのモードをBluetoothにします

Orbitには、単体モード、Bluetoothモード、USBモードがあります。
これをBluetoothモードに設定します。
Orbitのボタンについて、セレクトボタンは中央にある丸い小さなボタン、上下左右カーソルキーは、セレクトボタンの上下左右に配置された円弧状のボタンです。
1. セレクトボタンと上カーソルキーを同時に押して、設定メニューを呼び出します。
2. 上カーソルキーを一回押します。「たんたい」と点字で表示されます。
3. 右カーソルキーを一回押します。「Bluetooth」と点字で表示されます。
4. セレクトボタンを押します。

(b)NVDAの点字の設定を自動設定にします。

1. NVDA起動中に、NVDA+NでNVDAメニューを呼び出します。
2. 設定、設定でエンターし、下矢印キー2回で点字に移動します。
3. タブキーを押して、設定のコンボボックスに移動し、自動設定を選択します。
4. エンターを押します。

(c)Windowsの設定からBluetooth機器との接続を行います

1. Windows+Iで、Windowsの設定画面を呼び出します。
2. タブキーを1回押して、システムに移動します。
3. 右矢印キーを1回押して、デバイスでエンターします。
4. タブキーを押すとBluetoothとその他のデバイスと読まれます。もう一度タブキーを押すとBluetoothまたはその他のデバイスを追加する、になります。ここでエンターを押します。
5. しばらく待つと、デバイスの中に、Orbit Readerが表示されます。タブキーでデバイスリストに移動し、上下矢印キーで探して下さい。見つけたらエンターを押して下さい。
6. 完了ボタンにフォーカスが移ります。エンターを押して下さい。
これで、点字ディスプレイOrbitがパソコンに接続され、NVDAから出力される点字がOrbitに表示されます。

最後に、NVDAでのOrbitへの点字表示と入力について、簡単に説明します。
点字の表示は、NVDAの点訳機能を介して、Orbitに表示されます。Webサイトの文章を読む時など、特有の長音の規則などが適用された形で表示されます(とうきょうではなくとーきょーなど)。
Orbitからの点字入力時は、メモ帳では、かなが直接表示、決定されて入力され、漢字変換が出来ません。
やむ6点を使用しパソコンのキーボードのFDS、JKLで6点入力する際の文字変換は可能です。

Orbitの本体のキーは上列に6つ並んでいるのが、左から3、2、1、4、5、6キーです。
セレクトキーや上下左右カーソルキーよりも手前に配置されている、横長のキーがスペースキー、スペースキーの左の小さなキーが7キー、スペースキーの右の小さなキーが8キーです。

(参考情報)
IPhoneでOrbitを使う際との相違点
iPhoneではiOS標準の点字機能を介して、点字の表示や入力がされます。
その為iPhoneでの表示は、下記の例のようなかなでの表示のままになります。
例:「東京」は「とうきょう」でNVDAのように「とーきょー」にはなりません。
入力の際は、文字を入力するといったんOrbitのバッファに入り、画面では表示されていません。セレクトキーを押すと、初めて画面に表示され、入力した文字全部が選択された状態になっています。スペースキーを押すと漢字変換候補が表示されます。漢字変換の詳細読みは音声のみで、点字表示はされません。8キーを押すと選択した漢字で決定されます。